悪鳥
あくちょう
名詞
標準
文例 · 用例
それほど霧で眼界を窄められていた、それだけまた神経が鋭く尖っていた、自分たちから一間ばかり、先へ離れて、雷鳥がちょこちょこ歩いて行く、こっちで停まれば向うでも停まる、歩けば先へ立って行く、冥府から出迎いにでも来た悪鳥のように、この鳥の姿が消えるとき、自分たちの運命も終焉を告げるように。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
泣いて悔やんで悲しんで、つひには年|老る、病気になる、あらんかぎりの難儀をして、それで死んだら、もうこの様な悪鳥の身を離れるかとならば、仲々さうは参らぬぞや。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
泣いて悔やんで悲しんで、ついには年老る、病気になる、あらんかぎりの難儀をして、それで死んだら、もうこの様な悪鳥の身を離れるかとならば、仲々そうは参らぬぞや。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
小鳥を捕って食う悪鳥だと云うことです。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
俺たちが代々、親類づき合いしている雷鳥さんなど、あの通りおっとりした鳥がらのせいか、とかく悪鳥や人間の毒手にかかって、昔から見ると十分の一にもたらぬほどに、減ってしまった痛ましさ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫