一握
いちあく
名詞名詞-の形容詞
標準
a handful (of)
文例 · 用例
(ポケットから葉巻を一握り出す)新輸入の葉巻を目ッけて来たのさ。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
浦島はやがて遙か右上方に幽かな、一握りの灰を撒いたくらゐの汚點を認めて、「あれは何だ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
さうして時々、默つてお勝手から餌を一握り持つて來て、ばらりと縁側に撒いてやる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかし黒人になれば多分唯一面のちやぶ臺、一握の卓布の面の上にでも矢張りこれだけの色彩の錯綜が認められるのであらう。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
『一握の砂』と『悲しき玩具』との二詩集を明治の詞壇に寄与した許りで死なれた。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
僕は一寸|脇へ物を置いて、野菊の花を一握り採った。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
よく見ると、たぶん、ついそこの荷揚場から揚げる時にこぼれたものだろう、一握りばかりの豌豆がこぼれている。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
しかし黒人になればたぶんただ一面のちゃぶ台、一握りの卓布の面の上にでもやはりこれだけの色彩の錯綜が認められるのであろう。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
作例 · 標準
石川啄木の第一歌集『一握の砂』は、生活の哀歓を歌った不朽の名作として知られる。
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彼は掌にある一握の土を握りしめ、この荒れ地を再び耕す決意を固めた。
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発掘調査によって、三千年前の地層から一握の炭化した種子が発見された。
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敗戦の報を受け、彼は一握の灰となって帰還した友の骨壺を抱いて泣き崩れた。
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