取り留めのない
とりとめのない
表現形容詞-語幹
標準
incoherent
文例 · 用例
何為なら、さて更めて言うことが些と取り留めのない次第なので。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
わたし達が子供のときに何か取り留めのない化け物話などを始めると、叔父はいつでも苦い顔をして碌々相手にもなってくれなかった。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
なんだか取り留めのない話のようだけれども、おっかさんは一生懸命に泣いて騒いでいる。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
してみると、おふくろの夢もまんざら取り留めのない事でも無いようで、お八重の魂がしん吉の姿を仮りて現われたのかも知れません。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
無暗に思うことは益無く、取り留めのない物思いは心の持ち様を害する。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
将軍とても取り留めのない臆説を信じて、迂濶に塩冶を疑うようなこともあるまいと思っていた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
取り留めのない按摩の話を手がかりにして辰伊勢の寮を探ろうとしているうちに、辻占売りの娘の駈落ち事件に突きあたった。
— 春の雪解 『半七捕物帳』 青空文庫
御承知の通り、あの辺には屋敷が多いので、わっしも大部屋の奴らを相当に知っていますが、この間からいろいろの噂を聞いていますが、噂という奴はどうも取り留めのないもので……。
— 新カチカチ山 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
休日の昼下がりに、友人とカフェで取り留めのない世間話に花を咲かせるのが好きだ。
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寝る前に、今日あった出来事を日記に取り留めのない文章で書き連ねる。
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彼女の書く手紙は、いつも取り留めのない内容だが、どこか温かみがあって癒される。
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