恐れおののく
おそれおののく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to tremble with fear
文例 · 用例
自分は飽くまで眼を瞠はり、飽くまで恐れおののく自分を見守って生の岸端に足を踏み堪えなければならない。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
けれども、予は、あまり重大でもない事柄について彼が早口に述べ立てるおりの軽佻さと重々しさとの混じた調子によって、何となく恐れおののくような様子――動作と話振りとにおけるかなりの神経質な熱情――落着きのない興奮した態度に、幾度も気づかずにはいられなかった。
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
矢代より千鶴子の方が眼ざとく久慈を見つけると、恐れおののく風に上体を横に反らせて矢代の胴を抱き、追って来る車を見詰めつつ、「いや、いや。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「それより人形の持っている、あの書物を田沼が見た時、どんなに恐れおののくことか、それを私は知りたいような気がする」館林様はこう云いながら、盃を含んで微笑した。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
この大地震も、入水なさった幼い主上始め平家一門の怨霊のたたりではあるまいかと、人々は噂をして一層恐れおののくのであった。
— 第十二巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
されば野獣、その生れし森林を忘れて、幽閉のうちに人に馴れ、その恐ろしき姿を失うも、一滴の血、彼らの唇の上に落つることあれば、その狂暴なる天性たちまちによみがえりて、恐れおののく飼主をその爪牙にかく。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
作例 · 標準
例句