出始める
ではじめる
動詞-一段
標準
to begin to appear
文例 · 用例
青い小さな蜜柑が出始めると、三つ星さまが見え出すんだよ、と幼い頃祖母によく言はれたことが記憶に甦つた。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
自働車が出て呉れねばよいがと思つたがこれは又しつきりなしに出始める。
— 横光利一 『悲しめる顔』 青空文庫
もう一団の者は油汗を顔ににじませて青黒く、眼はぎろりと坐り出し、なま欠伸がひっ続けて出始めると突如として奇声を発するものもあって、雨風に吹き折られるかのようにどっと突角った岩の上へ崩れかけたりすると、病人はまた捨てていってくれといって泣き上げる。
— 横光利一 『時間』 青空文庫
全く私も同様にだんだん声も出なくなって腹部の皮が背中へひっついてしまっているかのように感じられると、口中からは唾がなくなって代りに胃液が上って来て、にがにがしくねっとりと渋り出すと眼の縁が熱っぽくなって来て、煙草の匂いのするなま欠伸がまたひとしきり出始める。
— 横光利一 『時間』 青空文庫
しかしそれは幾分であって、咳がいよいよ出始めると、どうしようもない。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
この(B)は、六角板の結晶が、落下途中少し水蒸気の多い層へくると、角から枝が出始めるのであるが、その出始めの状態を示すものである。
— 中谷宇吉郎 『『雪華図説』の研究』 青空文庫
それが一寸複雑になると、この図のような結晶になるので、六本の大枝から小枝が出始めるのである。
— 中谷宇吉郎 『『雪華図説』の研究』 青空文庫
火球が酸化のためにどれくらいの温度になった時に火花が出始めるかを見るのは一寸厄介である。
— 中谷宇吉郎 『線香花火』 青空文庫
作例 · 標準
朝焼けが東の空に出始めた。
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公園の花壇に、チューリップの芽が出始めた。
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彼女の顔に、少しずつ自信の表情が出始めた。
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