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浪曲師

ろうきょくし
名詞
1
標準
文例 · 用例
浪曲師の別荘か」 また呟いた。
坂口安吾 水鳥亭 青空文庫
浪曲師別荘」 塀ぎわで畑の世話をしてた亮作は、ひそかにこれを見、これを聞いていたのである。
坂口安吾 水鳥亭 青空文庫
浪曲師別荘」 オヤジは呟きつつ歩き去った。
坂口安吾 水鳥亭 青空文庫
彼は塀ぎわに働いていた亮作を認めたようであったが、浪曲師その人なぞにはなんの興味もなかったらしい。
坂口安吾 水鳥亭 青空文庫
馬肉屋の向ふにかかつてゐる浪花節の寄席では未だ浪曲師が椅子にテーブルと云ふ演出でなく、釈台を前にお尻をクルリと捲つて坐り、曲師の姐さんと並んで、※|御入来なる皆さまへ……」しがない哀調を張上げてゐたらう。
正岡容 大正東京錦絵 青空文庫
大正十二年九月東家楽右衛門を名乗る楽燕門人の浪曲師がこの小屋へ出演してゐた時、偶々関東大震災、十二階倒壊の犠牲となつたと聞いてゐるが、その楽右衛門は全く私の記憶にはない。
正岡容 異版 浅草燈籠 青空文庫
御園座の時は、死んだ先代の丸一小仙、柳橋で幇間になった先代三遊亭圓遊、今の桂文楽君と私とで、その前講に看板へ名もつらねず出演していたのだが、数年後めきめきと売り出したのが寿々木米若君で、この時は第一回渡米から帰り立ての青年浪曲師だった。
正岡容 わが寄席青春録 青空文庫
第二話 浪曲師たち 春は虎杖の葉が薄紅色に河原へ萌え、夏は青々と無花果が垣に茂り、秋は風祭へ続く芒野、冬は色づく蜜柑畑と、相州小田原は早川べりに、ずいぶん風流めかした居を卜としても、無教養で醜い安女給との同棲は、しょせんが私のアルコール中毒を深めていくばかりだった。
正岡容 わが寄席青春録 青空文庫