騰上
騰上
名詞
標準
文例 · 用例
今来た路の方を振り向くと、峡間の底から、大霧は雪を包んで乱舞を始めている、それは噴火口の底から、硫烟が幾筋も縺れ合い、こんぐらかって、騰上するようである。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
戰鬪の道は兩陣相對し相爭ふのであるが、酒には酒の氣、茶には茶の氣の有るが如くに、軍陣には軍陣の氣が有る可き理であるとすれば、軍陣の上には其の軍陣の内質に相應した外氣の發露騰上す可き譯である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
巖罅よりは白き蒸氣|騰上せり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
これを行く間、われは早く水沫の雲の如く半空に騰上して、彩虹の其中に現ぜるを見き。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
しかも、だんだん金高が騰上ってゆくのにしたがって、人気が上っていって、一流のお茶やさんから引っぱりだこにされていた。
— 長谷川時雨 『モルガンお雪』 青空文庫
(『理学類編』に曰く、「問う、『人の死して魂魄すなわち散ずるやいなや』晦菴、答えて曰く、『散ずるなり』」と)性理字義曰、以生死論、生者気之伸、死者気之屈、就死上論、則魂之升者為神、魄之降者為鬼、魂気本乎天、故騰上、体魄本乎地、故降下。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
魂気は天にもとづく、ゆえに騰上し、体魄は地にもとづく、ゆえに降下す」と。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫