逐払
逐払
名詞
標準
文例 · 用例
「こらつ、たつちやいかん、」と云つて査公がやかましく逐払つてゐる。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
弥兵衛等もただ者で無いとは見て取ったろうが、関白の威光を背中に背負って居るのであるから、先ず第一に朝命を軽んじて早く北条攻に出陣しなかったこと、それから蘆名義広を逐払って私に会津を奪ったこと、二本松を攻略し、須賀川を屠り、勝手に四隣を蚕食した廉々を詰問した。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
五月三日の夜のは小田原勢がまだ勢の有った時なので中々猛烈であったが、蒲生勢の奮戦によって勿論|逐払った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
」「アルフレッド大王の面影があるだらう」「エッセクスを逐払はれた時の面影だ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
さらば又と来ざらんやうに逐払ふべき手立のありやと責むるに、害を為すにもあらねば、宿無犬の寝たると想ひて意に介るなとのみ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
至極元気の宜い活溌な男で、この松岡の云うに、僕が見事に彼の女共を物干から逐払て見せようと云いながら、真裸体で一人ツカ/\と物干に出て行き、お松どんお竹どん、暑いじゃないかと言葉を掛けて、そのまゝ傾向きに大の字なりに成て倒れた。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
昔は一箇の美人が枕頭に座して飯の給仕をしてくれても嬉しいだろうと思うたその美人が、今我が枕頭に座って居ったとすれば我はこれに酬いるに「馬鹿野郎」という肝癪の一言を以てその座を逐払うに止まるであろう。
— 正岡子規 『病牀苦語』 青空文庫
此処に居るに相違ない、敵を逐払って此処を守っているに相違ない。
— ガールシン 『四日間』 青空文庫