見る影もない
みるかげもない
表現形容詞
標準
mere shadow of one's former self
文例 · 用例
息を吹き返して気が付いたときに、自分は見る影もない姿に壊れていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
この花が来てみると今まであったベコニアは急に見すぼらしい見る影もないものになってしまった。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
あのように煤け返って見る影もない娘さんでは御座いますが、御大家の井戸の水で磨きをかけて御覧じませ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
そのうちに王子のからだの金はだんだんにすくなくなってかわいそうにこの間までまばゆいほどに美しかったおすがたが見る影もないものになってしまいました。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
痩せたる上に色さえ朧、見る影もない状ながら、なお床を這い板に僵るる患者の中に、独り身を起していた姿、連添う身に、いかばかりの慰藉なりけむ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
第一期の校正刷の「雀の卵」に至つては殆んど見る影もないあはれなものに目に映つた。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
食事台、食器、これらは支那製のものであるが、古くきたなくなって見る影もない。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね、仏様だって罪の軽い者ほどよく導いてくださるのだ。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
かつての英雄も、今では見る影もないほどに落ちぶれてしまった。
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病に倒れて以来、彼女は見る影もないほど痩せ細ってしまった。
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栄華を誇った屋敷も、今では見る影もなく荒れ果てている。
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