怖いもの見たさ
こわいものみたさ
表現名詞
標準
curiosity of fear
文例 · 用例
今度こそはその蝋燭のひかりが何かの不思議を照らし出すのではないかとも危ぶまれて、夫婦は一面に言い知れない不安をいだきながらも、いわゆる怖いもの見たさの好奇心も手伝って、その日の早く来るのを待ちわびていた。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
それでも怖いもの見たさに、おなおさんはそっと伸び上がってうかがうと、暗い大藪の中には提灯の火が七つ八つもみだれて見えた。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
怖いもの見たさで女中たちもそっと覗きに来た。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
ところが、前にも申す通り、好奇心と云うのか、怖いもの見たさと云うのか、こういうたぐいの観世物はなかなか繁昌したものです。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
それだけで逃げて帰ればよろしいのですが、唯今も申す通りに怖いもの見たさで、わたくしは怖ごわながらそっと覗いてみると、その女の顔には見覚えがあります。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
怖いもの見たさに、お菊は眼を少しく明けて窃と窺うと、うす暗い行燈の前に若い女の立姿が幻のように浮き出していた。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
どうも唯事ではないらしいので、わたくしも竦んでばかりいられなくなって、怖いもの見たさに夜具からそっと首を出しますと、父は雨にぬれながら井田さんを抱え込んで来ました。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
」 御飯が済んでから、父と井田さんは離れへ行って、明るい所で猿の仮面の正体を見届けることになりましたので、母もわたくしも女中たちも怖いもの見たさに、あとからそっと付いて行って遠くから覗いておりますと、父も井田さんも声をそろえて、どうも不思議だ不思議だと言っています。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
作例 · 標準
「怖いもの見たさ」で、肝試しにその廃墟へ入ってみた。
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事故現場を「怖いもの見たさ」で見物する人々で賑わっていた。
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彼は、ホラー映画を観るのが好きだというが、それは純粋な好奇心、「怖いもの見たさ」からだろう。
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