雲鶴
うんかく
名詞
標準
文例 · 用例
その文樣は釉をかける前に櫛目、象嵌などいつて、櫛樣のものや釘や箆などで文樣をつけ、其儘にして釉をかけたのもあれば、又雲鶴手など彫つたところに白土を象嵌してから釉をかけたのもある。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
)を補ふために鐵で文樣を描いたり、白土を化粧がけした刷毛目の裝飾法だとか、象嵌して裝飾する雲鶴手とか、是等の技巧を併せて用ひた裝飾とか、各種の裝飾法が發達したのではあるまいかと云はれてゐる。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
李朝初期にかけて、雲鶴、三島の如き象嵌手、刷毛目、繪高麗、その他堅い手のいゝ燒物をうんと製してゐる。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
何といつても雲鶴手、三島手の如き象嵌して裝飾したやり方は朝鮮の誇つていゝ技術である。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
朝鮮でも、今なお作っているそうですが、私の見たものでは角絵があります、それは水牛の角をうすくセルロイドの如くして道釈人物、雲鶴等が描かれてあるのです、そして、扉へ嵌込まれてあります、あるいは巻煙草の箱の周囲に貼られているものでかなり美しいものがあります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
朝鮮では挙げて食器と言うほどのものはありませんが、御本手、樫手、やわらか手などいう鉢、高麗|雲鶴手鉢、その他日本で抹茶碗に利用しているものに相当のものがあります。
— 北大路魯山人 『近作鉢の会に一言』 青空文庫
たとえばどのように優しい物を持って来ても、雲鶴青磁は友を厭い、伴れを拒んでひとりでいたがるのである。
— 室生犀星 『陶古の女人』 青空文庫
昨日はようように絵高麗と仲よくならんでいたものも、今朝見るとならべた方に間ちがいがあって、雲鶴青磁はひとりで超自然の形をとりたがっていることが判り、きのう、ならべて見た間違いを発見するわけであった。
— 室生犀星 『陶古の女人』 青空文庫