冴え渡る
さえわたる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to be clear
文例 · 用例
が、妖雲が、天日を掩はんとするとき、却つて天日の光が、冴え渡るやうに、和気清麻呂が、宇佐八幡から、「我が国家|開闢より以来、君臣の分定まりぬ。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
ほら、あれを御聞きなせえまし、夜業でもしておりますものか、あの通り槌の音が聞えますゆえ、棟梁達の首は大丈夫でごぜえます」 権次の言葉に耳を澄まして見ると、いかさましんしんと冴え渡る夜気を透して、幽かに裏口のあたりからトントンカチと伝わって来たものは、まさしく大工達の槌の音でした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
四方山の物語に時移り、入日の影も何時しか消えて、冴え渡る空に星影寒く、階下の叢に蟲の鳴く聲露ほしげなり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
これより先、その夜九時半、中天に月|冴え渡るセエヌ河畔はアルキサンドル橋のたもとに、三々伍々、黙々として集っている影坊子のむれがあった――と言うと、千八百何年かの革命党員の策動みたいで、これから暗殺でもはじまりそうでいかにも物騒だが、なあに同じ物騒は物騒でも、そんな時代めいた固っ苦しいんじゃない。
— ノウトルダムの妖怪 『踊る地平線』 青空文庫
それゆえ、鎌倉の明月の夜の景色を想うと空に高く冴え渡る月光に反し、黒く深く黙した山々の蹲りがありありと見えて来る。
— 宮本百合子 『この夏』 青空文庫
りん、りん、りんと鈴虫の声、更けていよいよ冴え渡る。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
然うしていよ/\冴え渡る生命の水底に樹はつくりものゝやうに動かない。
— 千家元麿 『自分は見た』 青空文庫
氷を踏むような自分の足音が冷え初めた夜の町に冴え渡るのを心細く聞くにつけ野衾が今にも出やしないかとビクビクしながら、一人で夜歩きをしたことをつくづく悔いたのであった。
— 水上滝太郎 『山の手の子』 青空文庫
作例 · 標準
夜空には星が冴え渡り、息をのむほど美しかった。
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彼の歌声は澄み切った空に冴え渡り、聴衆を魅了した。
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冬の朝の空気は冴え渡り、遠くの山々まではっきりと見えた。
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標準
to be skillful
作例 · 標準
彼女のピアノの腕前は冴え渡っており、誰もがその演奏に聞き惚れた。
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名人と呼ばれる彼の包丁さばきは、まさに冴え渡る職人技だ。
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試合終盤、彼のパスは冴え渡り、見事なアシストを決めた。
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標準
to be well-executed
作例 · 標準
プレゼンテーションでの彼の説明は冴え渡り、聴衆は深く納得した。
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この絵は筆致が冴え渡っていて、画家の技術の高さがうかがえる。
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彼の指揮は冴え渡り、オーケストラの演奏は最高の出来栄えだった。
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標準
to get cold
作例 · 標準
夜が更けるにつれて、外の空気は冴え渡り、身が引き締まるようだった。
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冬の到来を告げるかのように、風は冴え渡り、葉が舞い落ち始めた。
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暖房のない部屋では、深夜になると冷気が冴え渡って震えが止まらない。
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