衲
衲
名詞
標準
文例 · 用例
なるほど韓駒の詩の、「言う莫かれ衲子の籃に底無しと、江南の骨董を盛り取って帰る」などという句を引いて講釈されると、そうかとも思われる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
(下略) 嘯詠寒山に擬すの句は、此老の行為に照せば、矯飾の言に近きを覚ゆれども、若夫れ知己に遇わずんば、強項の人、或は呉山に老朽を甘んじて、一生|世外の衲子たりしも、また知るべからず、未だ遽に虚高の辞を為すものと断ず可からず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
旧臣|猶錦衣にして、旧帝|既に布衲なり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
なるほど韓駒の詩の、「言ふ莫かれ衲子の籃に底無しと、江南の骨董を盛り取つて帰る」などといふ句を引いて講釈されると、然様かとも思はれる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
僕の同郷の襌坊主と共に、食ふに困つて托鉢に出やうと云ふので、袈裟や衲衣もすつかり買つて、僕は經なぞ稽古したが、何分俄仕度くなので、どうもうまく覺えられない。
— 三島霜川 『自傳』 青空文庫
「拙衲は第一、其外世界困窮仕候間、元日之口号誠に御一笑奉願候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
拙衲は第一、其外世界困窮の数語、何等の警抜ぞ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
酒は加茂鶴、下物は焼鮎、……身にあまる優遇で野衲いさゝか恐縮の体。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫