里家
りけ
名詞
標準
文例 · 用例
もとは大坂の町家の娘で芝居の変り目には両親が欠かさず道頓堀へ伴れて行く程であつたが、保雄の妻と成つて以来良人と一緒に貧しい生活に堪へて里家から持つて来た丈の衣類は皆子供等の物に縫ひ換へ、帯と云ふ帯は皆売払つて米代に為て、自分は洗洒しの襤褸の下る様な物|計り着て居る。
— 與謝野寛 『執達吏』 青空文庫
(咳払ひをする)えゝ、最初に、この会合を思ひ立ちました動機についてお話をすれば、実は、今日、会合の場所を御提供願つた当今里家の愛犬ペスがであります、不図した迷ひから、近所の鶏を追ひまはすやうになつた。
— 岸田國士 『犬は鎖に繋ぐべからず』 青空文庫
今里家の愛犬ペスは、遺憾ながら、この種の問題を惹き起したのであります。
— 岸田國士 『犬は鎖に繋ぐべからず』 青空文庫
鬼骨 つきましては、この会議に列席する代表の範囲でありますが、これは私の独断で、当今里家を中心とする一区劃に限りました。
— 岸田國士 『犬は鎖に繋ぐべからず』 青空文庫
母里家の台所は田舎風の土間になっておって、台所の中に内井戸がある。
— その十一 稲妻は見たり 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
彼はヤソ教の教会で知り合った同じ信者の今村左伝夫妻にたのみ、三枝子とオソノを母里家へ女中奉公にだした。
— その十一 稲妻は見たり 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
弟子をとらず、また自宅に女中をおくような人ではないから、託された二人を母里家に奉公させて行儀を見習わせることにしたが、母里大学は乞食の娘ときいても驚きもしなかったが、妻のヤスノと娘の多津子は乞食の娘ときいてオソノと三枝子をいやがる。
— その十一 稲妻は見たり 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
ハゲ蛸から母里家まで並足で三分か五分ぐらいのもの。
— その十一 稲妻は見たり 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫