口を糊する
くちをのりする
表現動詞-サ変-する
標準
to eke out a living
文例 · 用例
だから、二人の口を糊するには、靴磨きにでもなるか、市電の切符を売って歩くかの二つだった。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
それを見つけさえすれば、骨を惜しまずに働いて、ようよう口を糊することのできるだけで満足した。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
勘次は悄れた首を擡げて三|人の口を糊するために日傭に出た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
それを見附けさへすれば、骨を惜まずに働いて、やうやう口を糊することの出來るだけで滿足した。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
文壇に乗出したそもそもの初めこそ小説を生涯の使命とする意気込があったらしいが、人気が去ってからは他の仕事に転々して、最後に再び文壇に舞戻った時は最う時代に遅れてしまって、口を糊するに忙がしくて捲土重来の花を咲かせようとする意気地が抜けていた。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
しかし口を糊するための労働のない生活はけっして健全なものではありませんね。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
私は学問を廃してから、下級の官公吏の間に伍して、母子の口を糊するだけの俸給を得た。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
口を糊せんとすれば、学を脩むるの閑なし、学を脩めんとすれば、口を糊するを得ず。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
作例 · 標準
日雇いの仕事で何とか口を糊する毎日だった。
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