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小庵

しょうあん
名詞
1
標準
文例 · 用例
もう何も出来ぬ故、煎茶を呑んで死をきはめてゐる事ぢや―― 小庵を作るときにも人間の住宅に対する最後の理想はあつた。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
小庵は新しいので垂簾のよごれは目立つた。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
住み切らうと決心した南禅寺の小庵『鶉居』にも住み切れなかつた。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
これが願主でありますか――或は……いや実は仔細あって、右の額は、私が小庵に預ってありましてな、内々で、因縁いわれを、朧気ながら存ぜぬでもありませぬじゃが、日短と申し、今夕はおたちと言う、かく慌しい折には、なかなか申尽されますまい。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
幸太郎が安政四年に、陸奥国牡鹿郡折の浜の小庵に、剃髪して黙昭と名乗って隠れて忍んでいる休右衛門を見出したのは、安政四年十月六日のことだった。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
これに若し底部に疵がなかつたならば千金の價をもつであらうが、殘念物のためにカフエー一夕の資にも足らぬ代價で小庵の氣もちをあたゝかくしてくれる。
小野賢一郎 やきもの讀本 青空文庫
高臺に疵があるばかりに小庵の什器に加はつてゐる。
小野賢一郎 やきもの讀本 青空文庫
「国主の御用ひなき法師なれば、あやまちたりとも科あらじとや思ひけん、念仏者並びに檀那等、又さるべき人々も同意したりとぞ聞えし、夜中に日蓮が小庵に数千人押し寄せて、殺害せんとせしかども、いかんがしたりけん、其夜の害も免れぬ。
――予言僧日蓮―― 学生と先哲 青空文庫