近地
きんち
名詞
標準
文例 · 用例
)此近地より出る石炭は古樟の木片なるべし。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
かかる有実の伝説は、神社およびその近地にもっとも多し。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
「最近地方図書館は著しき発達を遂げた。
— 宮本百合子 『街』 青空文庫
兎に角斯ういふ大變煩はしいものが畿内並に其の附近地方の周圍に幾つかありまして、大和の國には二つありますが、主な國々に一つ位殆ど天照といふ字を冠つた神社があります。
— 内藤湖南 『近畿地方に於ける神社』 青空文庫
最近地下層に何か鳴き出すような変化があったものと見ねばならぬのさ。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
諸君も知っている通り最近地下鉄の工事が始まった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
龍飛崎の近地に五村あり、戸数共に六十許、其の人種もと蝦夷人種に係る。
— 喜田貞吉 『本州における蝦夷の末路』 青空文庫
古えの奈良坂は平城京から北へ越える所で、今の歌姫越に当たり、今の奈良坂は古えの般若寺越で、『源平盛衰記』などの記するところでは、なおその通りになっているが、平城京廃して東大寺・興福寺・春日神社などの付近地方が奈良の名を占有するようになったので、いつしか般若寺越に奈良坂の名が移った。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫