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盗横

とうよこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
眼ざす私の舞台は漠として分らなかったが、それは今日の農会の人の集りのようでもあれば、強盗横行の東京のようでもあり、そのどちらでもない、荒れ狂った濁流の世の若さが、今見る雪の飛び交うさまに見えたりしているようでもあった。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
大阪界隈怪盗横行 後は森然と静かである。
国枝史郎 赤格子九郎右衛門の娘 青空文庫
なおその上に足利時代の方がかえりてそれ以前の時代よりも、群盗横行の害少なかったろうと思われる他の理由もある。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
人を見たら泥棒と思へ、といふのが昔の農村の生活であつて、事実、群盗横行し、旅人は素性の良くないものと決めてかゝるのが賢明であつたから、旅人に宿などはかさない風である。
坂口安吾 地方文化の確立について 青空文庫
そのときに、田畑や源泉を所有しているということ、群盗横行しても、田畑や源泉は盗まれませんよ。
坂口安吾 水鳥亭 青空文庫
人を見たら泥棒と思えというのが王朝の農村精神であり、事実群盗横行し、地頭はころんだときでも何か掴んで起き上るという達人であるから、他への不信、排他精神というものは農村の魂であった。
坂口安吾 堕落論〔続堕落論〕 青空文庫
――春になっても、京師の群盗横行はやまなかった。
吉川英治 平の将門 青空文庫
群盜横行の記事は、平安朝から武家世代を通じ、およそ近世の戰國時代まで、たえまなく、日本の世相史の裏面には、つきまとつてゐたといつてよい。
吉川英治 折々の記 青空文庫