綿羽
めんう異読 わたばね
名詞
標準
plumule
文例 · 用例
よしんば燕が紺の法被を脱ぐ折はあらうとも、福田博士にそんな事はあるまいと思はれた名代の木綿羽織である。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
さりながら今日辞表を出しますれば、明日は演壇に登ることが出来ませぬから、今一場のお話を致して、議員を罷めまする積りでございます――』見よ、演説壇上のこの人を――黒紋付の木綿羽織に、色|褪せた毛繻子の袴。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
爺さんは五十年来実行して居る冷水浴の話、元来医者で今もアイヌや移住民に施療して居る話、数年前物故した婆さんの話なぞして、自分は婆の手織物ほか着たことはない、此も婆の手織だと云って、ごり/\した無地の木綿羽織の袖を引張って見せた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
此時も明治四十一年の春初めて来た時着て居た彼|無地の木綿羽織だった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
その翌朝、七ツ頃、顎十郎は岩槻染、女衒立縞の木綿の着物に茶無地の木綿羽織。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
タネリはまたおっかさんのことばを思い出してもう棄ててしまおうとしてあたりを見まわしましたら南の岬はいちめんうすい紫いろのやなぎらんの花でちょっと燃えているように見えその向うにはとど松の黒い緑がきれいに綴られて何とも云えず立派でした。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
見たまへ、学士の来た方の泥の岸はまるでいちめんうじゃうじゃの雷竜どもなのだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
見たまえ、学士の来た方の泥の岸はまるでいちめんうじゃうじゃの雷竜どもなのだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
作例 · 標準
雛鳥の体はまだ綿羽に覆われている。
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植物学では、種子の中にある綿羽が将来の茎となる部分を指す。
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鳥の綿羽は保温性が高く、体を温めるのに役立つ。
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