雨がち
あめがち
名詞-の形容詞形容動詞名詞
標準
rainy
文例 · 用例
春の野を飾つて黄色な布を掩うたやうな菜の花も、春らしい雨がちら/\と降つて霜に燒けたやうな葉が滅切と青みを加へて來た頃は其開いた葉の心部には只僅な突起を見出す。
— 長塚節 『土』 青空文庫
湯田競馬、追加一句・勝つてまぶしく空へ呼吸してゐる・誰も来てはくれないほほけたんぽぽ・爆音はとほくかすんで飛行機・ふるさとの学校のからたちの花・ここに舫うておしめを干して初夏の風・晴れて帆柱の小さな鯉のぼり・暮れてなほ何かたたく音が、雨がちかい・ひとりたがやせばうたふなり(ナ) 四月廿四日 晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
十一月の氷雨がちのモスクワ市よりこの時節にはハリコフ市の方が気候がいいばかりではない。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
雨がちの天気で、早くから日が暮れると鼠がごそごそ這いのぼって、ボール函の蔭へ隠れたりした。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
雨がちの天気で、早くから日が暮れると鼠がごそごそ這ひのぼつて、ボール函の蔭へ隠れたりした。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
十月は時雨がちな季節であったからいっそう院のお心はお寂しそうで、夕方の空の色なども言いようもなく心細く御覧になるのであって、「いつも時雨は降りしかど」(かく袖ひづるをりはなかりき)などと口ずさんでおいでになった。
— まぼろし 『源氏物語』 青空文庫
雨がちつとも降らなかつた。
— 林芙美子 『柿の実』 青空文庫
「あたしは、一度でも、こんな気持ちのところに、いたことがあっただろうか――」 お雪は思いがけないほど、明澄な天地に包まれて、昨日まで、暗い、小雨がちな巴里にいた自分と、違った自分を見出して、狐につままれたような気がした。
— 長谷川時雨 『モルガンお雪』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨がちについて考えている。
雨がちという言葉は日本語で重要だ。
彼は雨がちの意味を理解している。
この文には雨がちが含まれている。