剛愎
ごうふく
形容動詞名詞
標準
obstinacy
文例 · 用例
されど剛愎我慢なるその性として今かく虜の辱を受け、賤婦の虐迫に屈従して城下の盟いを潔しとせず、断然華族の位置を守りてお丹の要求を却けたるなり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」二 小親|行きて、泣く泣く小六の枕頭にその恐しきこと語りし時、渠の剛愎なる、ただ冷かに笑いしが、われわれはいかに悲しかりしぞ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
恋愛は剛愎なるバイロンを泣かせしと言ふ微妙なる音楽の境を越えて広がれり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
『回外剰筆』の視力を失った過程を述ぶるにあたっても、多少の感慨を洩らしつつも女々しい繰言を繰り返さないで、かえって意気のますます軒昂たる本来の剛愎が仄見えておる。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
口前の上手な事をいうのは出来なかったよりも持前の剛愎が許さなかった。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
ステップニャツクの肖像や伝記はその時分まだ知らなかったが、精悍剛愎の気象が満身に張切ってる人物らしく推断して、二葉亭をもまた巌本からしばしば「哲学者である」と聞いていた故、哲学者風の重厚|沈毅に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇に溢れている状貌らしく考えていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
剛愎な忠次も、打ち続く艱難で、少しは気が弱くなっている故もあったのだろう。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
自分の子の卑しい笑い顔を見たときに、剛愎な勝平も、ガンと鉄槌で殴られたように思った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼の剛愎な意見は、会議の進行を妨げた。
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若い頃の彼は、もっと剛愎な性格だったと聞いている。
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剛愎を通すばかりでは、人間関係はうまくいかないだろう。
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