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名詞
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標準
文例 · 用例
二三年まえ、罪なきものを殴り、蹴ちらかして、馬の如く巷を走り狂い、いまもなお、ときたま、余ばくはつして、とりかえしのつかぬことをしてしまうのである。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
十一日、辛未、晴、若宮辻の人家焼亡す、酉戌両時の間、廿余町悉く灰と為る。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余から産れ出るのである。
寺田寅彦 科学上の骨董趣味と温故知新 青空文庫
烈々たる渠が心中の活火はすでにえたるか。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
空の肌質はいつの間にか夕日の余を冷まして磨いた銅鉄色に冴えかかっていた。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
だんだん投書も少くなるし、内地の現代向の人に代えろと始終、編輯主任に攻撃されもしますが、なに、これだけは死ぬまで人にはやらせない積りです」 日盛りの中での日盛りになったらしく、戸外の風物は灼熱極まって白化した灰色の焼野原に見える。
岡本かの子 河明り 青空文庫
天明|蕪村の時代に一度は燃え上がった余も到底|元禄の光炎に比すべくはなかった。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
この能役者は、木曾の中津川に避暑中だつたが、猿樂町の住居はもとより、寶生の舞臺をはじめ、芝の琴平町に、意氣な稽古所の二階屋があつたが、それもこれも皆灰して、留守の細君――(評判の賢婦人だから厚禮して)――御新造が子供たちを連れて辛うじて火の中をのがれたばかり、何にもない。
泉鏡太郎 十六夜 青空文庫