奥の院
おくのいん
名詞
標準
inner sanctuary
文例 · 用例
嘉門次が帰りそうにもないので、小舎から二、三町も行く、鳥居があって四尺ばかりの祠を見せる、穂高神社の奥の院だという、笹を分けると宮川の池。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
愛宕山は七高山の一として修験の大修行場で、本尊は雷神にせよ素盞嗚尊にせよ破旡神にせよ、いずれも暴い神で、この頃は既に勝軍地蔵を本宮とし、奥の院は太郎坊、天狗様の拠所であった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
山中の社――奥の院。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
あと三方はまばらな農家を一面の畑の中に、弘法大師奥の院、四十七町いろは道が見えて、向うの山の根を香都良川が光って流れる。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
場所は――前記のは、桂川を上る、大師の奥の院へ行く本道と、渓流を隔てた、川堤の岐路だった。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
これが奥の院と申す事で、ええ、貴方様が御意の浦安神社は、その前殿と申す事でござります。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
食べたら古今の珍味だろう、というような話から、修善寺の奥の院の山の独活、これは字も似たり、独鈷うどと称えて形も似ている、仙家の美膳、秋はまた自然薯、いずれも今時の若がえり法などは大俗で及びも着かぬ。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
正面に奥の院へ通います階段と石段と。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
作例 · 標準
例句