涙顔
なみだがお
名詞
標準
tearful face
文例 · 用例
国司の館も国府も悉く虜掠されて終ひ、公雅は涙顔天を仰ぐ能はず、すご/\と東山道を都へ逃れ去つた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
ひとが笑へばにやにやと、猫のなきまね、烏啼き、たまにやべそかき赤い舌、嘘か、色眼か、涙顔。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
さてもいとしや、しをらしや、けふも入日があかあかとわかい南京さんは涙顔。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
」と少女は急に泣くのをやめて、涙顔を上げた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
二人は次第にさうして黙つてゐることに、唯顔を見合はしてゐることに、男が女の涙顔を見女が男の悲しげな顔を覗いてゐることに堪へられなくなつた。
— 田山録弥 『浴室』 青空文庫
」涙顔を拭きもせずそのまゝで笑つて、「だつて、三年の後でこんなところで御目にかゝつたんですものね。
— 田山録弥 『時子』 青空文庫
醜い涙顔に冷やかな目を背向けるとは反対に、彼は瞬間葉子を見直した。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
つまんないったらないわ」 鼻声のお美夜ちゃんは、また涙顔です。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
迷子になっていた子供は、母親の顔を見た瞬間に涙顔で駆け寄った。
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「そんな涙顔をしてどうしたの?何か嫌なことでもあった?」
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叱られた後の妹は、ひどい涙顔のまま自分の部屋に閉じこもってしまった。
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