野立ち
のだち
名詞
標準
文例 · 用例
皇帝のお野立ち間近には、総理兼近衛大将|高※の陣と彼の床几がある。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
翌十二日は天狗岩、野立岩、七ツ岩を賞し、門前、古町、木の葉石、畑下、須卷、小太郎ヶ淵、玉簾の瀧、鹽の湯等を見めぐつて、晝過ぎに西那須發車、夕暮上野着、この三泊の旅を終つた。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
鳥居峠、古戦場、御野立所、遊園地、句碑二つ。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
井楼、矢倉、隙間もなく立置き、持口々々に大将家々の旗をなびかし、馬印、色々様々にあつて、風に翻り粧ひ、芳野立田の花紅葉にやたとへん。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
その古蒲生飛騨守氏郷この処に野立せし事有るに因りて、野立石とは申す、と例のが説出すを、貫一は頷きつつ、目を放たず打眺めて、独り窃に舌を巻くのみ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
何しろB町は今秋の大演習の御野立所になる筈だったんだからね。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫
反歌大君の御世とこしへによろづよも南の山と立ち重ねませ夏山の若葉立ちくぐ霍公鳥なれもなのらな君が御幸に山のまの家居る民の族まで御幸をろがむことのかしこさ 御順路の日割によると、六月二十六日鳥居峠お野立て、藪原および宮の越お小休み、木曾福島御一泊。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
二十七日|桟お野立て、寝覚お小休み、三留野御一泊。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫