非分
ひぶん
名詞
標準
文例 · 用例
無論、学校を飛出してから何をするという恃はなかったが、この場合是非分別を考える遑もなくて、一図に血気に任して意地を貫いてしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
二葉亭の言分を聞けば一々モットモで、大抵の場合は小競合いの敵手の方に非分があったが、実は何でもない日常の些事をも一々解剖分析して前後表裏から考えて見なければ気が済まない二葉亭の性格が原因していた。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
役人の私曲非分は、大いに歓迎する。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
サン 此方の非分にならぬやうに、先方から發端けさせい。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
唯、今少しく非分業的であつたと思ふのである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
理分にも非分にも、これまで、南家の權勢でつき通して來た家長老等にも、寺方の扱ひと言ふものゝ、世間どほりにはいかぬ事が訣つて居た。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
理分にも非分にも、これまで南家の権勢でつき通して来た家長老等にも、寺方の扱ひと言ふものゝ世間どほりにはいかぬ事が訣つて居た。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
理分にも非分にも、これまで、南家の権勢でつき通して来た家長老等にも、寺方の扱ひと言ふものゝ、世間どほりにはいかぬ事が訣つて居た。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫