那
那
名詞
標準
文例 · 用例
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
吾輩は只石川君の所謂(忙しい生活の間に心に浮んでは消えて行く刹那々々の感じを愛惜する云々)といふやうな意味で作られたものが最善の歌とは思へないだけである。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
記述して置かなければ、消えて忘れて終ふ刹那の感じを歌の形に留めて置くと云ふだけでは、生命の附与された、創作と認めるには、顕著な物足らなさを、吾輩は思はない訳に行かないのである。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
吾輩は生活上心に浮んだ刹那の感じに、作歌の動機を認めるにしても、心に浮んだ刹那の感じを、直ぐ其儘歌にして終ひたくないのである。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
吾輩の要求する歌には、心に浮んだ刹那の感じを伝へたゞけでは足らない。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
刹那の感じから受けた心の影響を伝へてほしいのだ。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
そうしてかような資料は、西紀三世紀の頃の『魏書』をはじめとして、支那歴代の史書や、日本の上代の金石文などの中にもあるけれども、それらはいずれも分量が少なく或る一時代の音韻全般にわたってこれを知ることは出来ない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
それにはこれらの音を表わす為に用いられた万葉仮名が古代支那においてどう発音せられたか(勿論その万葉仮名は、漢字の字音をもって国語の音を写したものに限る。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫