閥閲
ばつえつ
名詞
標準
文例 · 用例
松田家は早雲以来|股肱閥閲の名家で、枢機にあづかり勢威をふるつてゐたが、憲秀に三人の子供があつて、長男が新六郎、次男が左馬助、末男が弾三郎と云つた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
古来、上は蘇我、藤原の大臣家から下は呉服屋の白鼠共に至るまで、股肱閥閲の名家に限つて子弟が自然主家を売るに至る、門閥政治のまぬがれ難い通弊であるが、新六郎は先に武田勝頼に通じて主家に弓をひき、討手に負けて降参、累代の名家であるからといふので命だけは助けられたといふ代者であつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫