群長
ぐんちょう
名詞
標準
文例 · 用例
五月二十四日の空襲のときは群長として役目をすませ、私でも町会から十円の賞を貰って東京を立った。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
「ご近所ではあなたのことはみんな知つてらつしやるんだから、家にじつとしてらつしやい」 夫の古ズボンをどうやらモンペ風に直して、それをキリヽとバンドで締めたのが、女群長さんの健気ないでたちであつた。
— 岸田國士 『美談附近』 青空文庫
今日も、この隣組では、焼夷弾に対する消火の演習をすることになり、群長遠山春樹の指揮で、ひと通りバケツの持ち方、梯子の登り方などを稽古した。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
隠居連を除いて何時もおほかた家にゐるブリキ職の遠山春樹が、防火群長をしてゐる序とあつて、副組長を仰せつかつた。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
群長さんでもないのに……。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
」 くろ鶫――「群長閣下、わたしはこれしか着るものがないのです」雲雀L'Alouette 私はかつて雲雀というものを見たことがない。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
私の組の防空群長が隣組のための共同防空壕をつくらせたが、あんまり御座なりなので私は腹を立てた。
— 坂口安吾 『わが戦争に対処せる工夫の数々』 青空文庫
かういふ土地では金をかけても穴を掘らずに多くの材木と砂を使つて外壁の厚い露出した防空小屋をつくる以外に手はないものだ、と群長につめよつたが、それだけの木材がないといふ。
— 坂口安吾 『わが戦争に対処せる工夫の数々』 青空文庫