金相
きんそう
名詞
標準
文例 · 用例
金相学者と界面化学者との協同によってこの方面の研究を進める事ができれば存外有益な効果をあげる事ができそうに思われるのである。
— 寺田寅彦 『鐘に釁る』 青空文庫
金相学上の顕微鏡写真帳も、そういうスケールを作るための素材の堆積であるとも言われよう、もし、あの複雑な模様を調和分析にかけた上で、これにさらに統計的分析を加えれば、系統的な分類に基づくスケールを設定することも、少なくも原理的には可能である。
— 寺田寅彦 『感覚と科学』 青空文庫
金相場の升降は活溌で、金利は一八%であつた。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
……土金相兼という吉相だ。
— 国枝史郎 『鵞湖仙人』 青空文庫
尤、船貨公物並に水夫旅人手廻之品に到る迄、一切償金相立候|定に候。
— 慶応三年五月二十九日 小谷耕蔵、渡辺剛八あて 『手紙』 青空文庫
だがこの幻影にはチャンとした客観的な金相場という物質的根柢がある。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
┌木 生 火 ┌水 剋 火 │火 生 土 │火 剋 金相生大吉┤土 生 金 相剋大凶┤金 剋 木 │金 生 水 │木 剋 土 └水 生 木 └土 剋 水 古来これに与うる説明を見るに、実に抱腹にたえざることが多い。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
その後は鰻上りに上る一方、それがまた大正七、八年の成金相場で一躍数千円乃至一万円という騒ぎ、昭和の今日では少し下火になったが、ともかくも五厘からここまで漕ぎつけた写楽先生一代の出世物語。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫