吝かではない
やぶさかではない
表現形容詞
標準
ready (to do)
文例 · 用例
この点では志賀直哉の功を認めるに吝かではない。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
後に之が政党に変質することによって社大党との対立を招くことを恐れて支持を止めたのであるが、その運動の形態はとに角として、その観念上の方針については賛意を表するに吝かではない。
— 戸坂潤 『社大党はファッショ化したか?』 青空文庫
美食共産主義などを起こし、美食の自由を求めんがために旗挙げせんとする者が輩出するならば、その挙を扶けんがために、不肖小生も一役買って、美食健康の演壇に絶叫するに吝かではない。
— 北大路魯山人 『持ち味を生かす』 青空文庫
彼等の観念論の本質がその形而上学にあるにも拘らず、彼等は「形而上学」を拒むに吝かではないのだ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
そういう読者層を発見したのはタルドという「社会学者」だったが、インテリゲンチャをサラリーマンに於て発見したのも、そうした社会学者的功績に数えることに吾々は吝かではない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
すなわち、こちらの望む結果が確実となるならば、この世のために、そちらの望みを受け入れるのもやぶさかではないのです。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
更にあの女性の直観力に無限の敬意を払うのに決してやぶさかではない。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
しかしこのことによっても、我々には決して、どの時点においても、相違の観念や多様性の観念は提供されず、このために我々は、現存する教会と以前の教会を同じ教会と呼ぶことに、やぶさかではないのである。
— A Treatise of Human Nature 『人間本性論(人性論)』 青空文庫