幾許
いくばく
副詞
標準
文例 · 用例
然れども、如此種族の家庭が、社会に幾許かあるべき。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
彼らに比してヨブの妻の優れること幾許ぞ。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
その頃は、まったくです、無い事は無いにしろ、幾許するか知らなかった。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
後世少年吾等を羨むこと幾許ぞと。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
わたくしは幾許の道を歩んで来たことでありましょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
東京広しといへども水の隅田川に入らずして海に入るものは、赤羽川と汐留堀とのほか幾許もなし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
この川|舟楫の利便は具へざれども、滝の川村金剛寺の下を流れて後、王子の抄紙場のために幾許かの功を為して荒川に入るなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
かつ浅草区一帯の地の卑湿にして燥きがたきも、この一水路によりて間接に乾燥せしめらるゝこと幾許なるを知らざれば、浅草区に取りては感謝すべき水路なりといふべし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫