持ち崩す
もちくずす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to ruin oneself
文例 · 用例
女や酒に身を持ち崩す男があるように、形而上的|貪慾のために身を亡ぼす男もあろうではないか。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
手癖の悪い娘が出来たり、虚栄のために身を持ち崩すお嬢さんが出来たりしている。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
書籍を買う条件で国から為替を取り寄せて、これを別途に支弁するからが、すでに間違っているのに、使い道もあろうに身を持ち崩すために使い果したとあっては、申し訳が立つ立たないの段ではありません、頭のよくない人だと云われても仕方があるまいと思います。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
これがため心ある町人・百姓は、その子の学問に出精するを見て、やがて身代を持ち崩すならんとて親心に心配する者あり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
それで怠け者や博奕好きの息子を持て余す父親や、放蕩無頼の息子に苦しめられる母親、絶えず喧嘩口論する二人の手代の仲裁を依頼する商人、流行らぬ医者や貧に苦しむ坊主、大酒に身を持ち崩す儒者などに赤本を題材として適切な教訓を与える。
— 桑木厳翼 『春水と三馬』 青空文庫
むかしの任侠と称する者を見ても、彼らは外見上|放蕩三|昧に身を持ち崩すようでありながら、なお女子に対する関係は思いのほかに潔白で、足を遊里に踏み込んでも、女子を弄ぶがごときことは少なかったようである。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
不良というものはね、身を持ち崩すことを言うんだ。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫
道徳的な行いをするにしても、不道徳な行いをするにしても、自分自身を持ち崩すことを言うんだ。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして莫大な資産を手に入れたが、放蕩に溺れて身を持ち崩した。
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「一度身を持ち崩すと、元の真っ当な生活に戻るのは並大抵のことではない」
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類まれな才能がありながらも、私生活の乱れから身を持ち崩す者は少なくない。
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