畔
あぜ
名詞
標準
文例 · 用例
薄暗きに華厳の滝をのぞきつ七時|過中禅寺湖畔の旅籠屋に入る。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
もちろん宿屋は、湖畔のレーキホテルを選定した。
— 萩原朔太郎 『夏帽子』 青空文庫
ひねもす疲れて畔に居しに君はきやしやなる洋傘の先もて死にたる蛙を畔に指せり。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
久しぶりで故郷へ歸り、廣瀬川の河畔を逍遙しながら、私はさびしくこの詩を誦した。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
かつては蒲公英の莖を噛みながら、ひとり物思ひに耽つて徘徊した野川の畔に、今も尚白い菫が咲くだらうか。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
――廣瀬河畔を逍遙しつつ――附録散文詩自註 前書 詩の註釋といふことは、原則的に言へば蛇足にすぎない。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
すべての農民等は、邸の中に氏神と地祖神を祭つて居り、田舍の寂しい街道には、行く所に地藏尊と馬頭觀音が安置され、暗い寂しい竹藪の陰や、田の畔の畦道毎には、何人もかつてその名を知らないやうな、得體のわからぬ奇妙な神神が、その存在さへも氣付かれないほど、小さな貧しい祠で祀られてゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
田舍の寂しい畔道で、名も知れぬ村社の神の、小さな祠の前に額づいてゐる農夫の老婆は、その初孫の晴着を買ふために、今年の秋の收穫に少しばかりの餘裕を惠み給へと祈つてゐるのだ。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
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出典: 畔 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0