轍を踏む
てつをふむ
表現動詞-五段-マ行
標準
to repeat someone's mistake
文例 · 用例
異色ある作家の得て陥入る沮喪振りに、彼は早くも踏み迷つた後である故漸く意気を新にしたならば、そんなに同じ轍を踏む気遣ひもあるまいが、斯様なる作家の行手には痛ましくも幾多のゴルゴタが待ち伏せしてゐるであらう。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
今年も若しやこの轍を踏むやうな仕末になりはしないだらうか、それだと大いに困る、では山にするか?
— 牧野信一 『〔編輯余話〕』 青空文庫
多井、対馬の考えは誤っておるか」「さり乍ら、それではまたまた――」「井伊大老の轍を踏むと申すか!
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
私だって情熱があれば、蓮ちゃんの轍を踏む位何でもないけれど……職業なンか持ってると、そうそう男のひと一と目見て、一途にやれないからなの、――でもそろそろ本当は困ってンのよ。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
(鉄箒)天才は不遇な裡に味もあれば同情もあるのだ――虚名を求めて彼女の轍を踏むときバクレンとなるなかれ。
— 長谷川時雨 『柳原※子(白蓮)』 青空文庫
いや、僕も危うくその轍を踏むところだったよ。
— 小栗虫太郎 『聖アレキセイ寺院の惨劇』 青空文庫
そして、斉興も、家中の人々も、斉彬が当主になっては、また、重豪の轍を踏むであろうと、憂慮した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
もし朝廷において一時の利得を計り、永久治安の策をなさない時には、すなわち北条の後に足利を生じ、前姦去って後奸来たるの覆轍を踏むことも避けがたいであろう。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
前任者の失敗を分析し、同じ轍を踏まないよう細心の注意を払って計画を進めた。
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彼は過去の不祥事から何も学ばず、またしても同じ轍を踏んでしまった。
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若い世代には、我々が犯したような轍を踏んでほしくないと切に願っている。
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