少進
しょうしん
名詞
標準
文例 · 用例
義雄等はその一つを訪問して見たが、耕地を持つてゐて、不完全(雜草を充分に拔き取つてない)ながら、農業をやつてゐるだけに、生活状態が樺太に於ける一般土人よりも多少進歩してゐる。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
桃太郎の話よりは、多少進化した形と見られる。
— 折口信夫 『霊魂の話』 青空文庫
神の概念は、精神的に多少進歩したる民族に非ざれば、之を有すること能わず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
「天地混沌如鶏子、盤古生其中」の二句、既に化生説話に比較して、多少進歩したる、少く共、幼稚なる哲学的考察のはじまりたる、時代の産物たるを示す。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
けれども時代一般の空気が如何にも生々として、多少進取の気運に伴つて奢侈逸楽等の弊害欠点の生じて来る事に対しても、世間は多くの杞憂を抱かず、清濁併せ呑む勢を以て大胆に猛進して行つた有様はいかにも心持よく感じられる。
— 永井荷風 『虫干』 青空文庫
母は美福門院の女房|加賀といって、はじめ皇后宮少進藤原|為隆の妻であった。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫