火浣
かかん
名詞
標準
文例 · 用例
平賀源内の発明にかかわる、火浣布(羅紗)でこしらえた雨よけ合羽じゃ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
諸家の出入やら究理機械の発明、薬草の採集に火浣布の製造、と寸暇もない。
— 萩寺の女 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
しかし源内がそのほかに最も得意としていたのは火浣布というのとエレキテルと云う器械との二つでした。
— 石原純 『平賀源内』 青空文庫
この中で、火浣布というのは、秩父の奥で見つけ出した石綿をつかって、それで織った布なのですが、これで唐米袋と言われているような袋をつくると、それは火に焼けないばかりでなく、その布のよごれは火に浣れるようにとれてしまうと云うので、火浣布と名づけたのでした。
— 石原純 『平賀源内』 青空文庫
その著書としては、本草に関するものがたくさんにある外に、農作物、物産に関するものもあり、火浣布、陶器、寒熱昇降器などの説明もあり、また他面には多くの滑稽本、洒落本、及び浄瑠璃の作品があるので、これ等は実は源内があらゆる方面においてすぐれた才能をもっていたことを示すものであります。
— 石原純 『平賀源内』 青空文庫
○ 火浣布 宝暦年中平賀|鳩渓源内火浣布を創製し、火浣布考を著し、和漢の古書を引、本朝|未曾有の奇工に誇れり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
しかるに我国|甞火浣布を作るの石を産す、その在る所は、○金城山○巻機山○苗場山○八海山その外にもあり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
是を紡績するに秘術ありて火浣布を造るなり、其秘術を得ば小女子も火浣布を織るべし。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫