野薊
のあざみ異読 ノアザミ
名詞
標準
Japanese thistle (Cirsium japonicum)
文例 · 用例
青草の中には紅紫の野薊の花が浮かびあがり、躑躅の花が燃えかけていた。
— 佐左木俊郎 『土竜』 青空文庫
黙つて、両手を後ろについて靴の先で野薊の蕾を撫でてゐた。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫
これは福島県の相馬地方でも、野薊を馬の牡丹餅というから、多分は兎が悦んで食べる草という意であろう。
— 野草雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
五十四 母親は二階の床の間に、燃ゆるような撫子と薄紫のあざみとまっ白なおかとらのおと黄いろいこがねおぐるまとを交ぜて生けた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
「あざみも沢山あるんぢやけど、わしや判らん、なう、云うて上げようか、ほい、たかあざみ、のはらあざみ、きつねあざみ、のあざみ、くるまあざみ、やまあざみ、おにあざみ、なんぼうあつたかの?
— 林芙美子 『小さい花』 青空文庫
ちょうどその後へ、昨日のちょうが飛んできて、「あの気の毒な、病気のあざみはどうなったろう。
— 小川未明 『なまずとあざみの話』 青空文庫
(二句)志度寺へ三里ときゝしあざみかなけふもまたなまじ天気のあざみかな七日の旅を了りて京都まで帰る。
— 久保田万太郎 『にはかへんろ記』 青空文庫
作例 · 標準
山道を登っていくと、道の脇に鮮やかな紫色の野薊が群生していた。
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野薊のトゲは鋭く、不用意に触ると痛みを感じるだろう。
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夏の草原には、風に揺れる野薊の花に蝶が舞う姿が見られる。
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