温め
あたため
形容動詞
標準
文例 · 用例
電燈がパッと、彼の瞼を明るく温めた。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
その前では人は互いにくっつき合い、互いが、互いに温め合い、たすけ合わねばならないように感ぜしめられるのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
湯たんぽで腹部を温めた。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
医者に見せるのが遅かった上に、湯たんぽで温めたのが悪かった。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
また温度をいったん百度まで上げて十度に冷却したのと、零度から十度まで温めたのとでも同じではない。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
「どれ延びない内、底を一つ温めよう、遣ったり!
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
こちらから、あの、お座敷を掛けて下さいますと、どうでしょう、炬燵で温めた襦袢を着せて、東京のお客じゃそうなと、な、取って置きの着物を出して、よう勤めて帰れや言うて、御主人が手で、駒下駄まで出すんです。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
婆様は寝ながら滅入るような口調でそう語られ、そうそう、婆様は私を抱いてお寝になられるときには、きまって私の両足を婆様のお脚のあいだに挟んで、温めて下さったものでございます。
— 太宰治 『葉』 青空文庫