刀法
とうほう
名詞
標準
文例 · 用例
そこで鱗なら鱗、毛なら毛を彫って、同じような刀法を繰返す頃になって、殿にご休息をなさるよう申す。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
全体の刀法|頗る簡勁、雄渾にして、鋸歯状、波状の鑿痕到る処に存す。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
底面中央に、極めて謹厳なる刀法を以て「勝空」の二字を一寸角大に陰刻しあり。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
装束の模様、彫刻の刀法、その他、何から何まで陳紛漢紛のゴモクタ芸術であるが、それを純日本人式の芸術的表現力を以て、最高度に統一支配して、透きとおるほど切実に観る者、聴くものに迫って来る。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
まして半兵衛、槍ほど無類の達者では無くとも、刀法も武右衛門よりは上である。
— 直木三十五 『鍵屋の辻』 青空文庫
柳生流でいう閂の青眼……押せども衝けども、たたけども、破りようのない伊賀の暴れん坊の刀法に、手も足も出ない丹波は、もしつぎの瞬間、源三郎が動きを起こせば、まず、その一刀は身に受けずばなるまい。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
剣をとっては十方不知火、独特の刀法に天下を睥睨した司馬先生も、うつくしい婦人のそらなみだには眼が曇って、このお蓮さまの正体を見やぶることができなかった。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
血なんか流れてもいないどころか、この下々段のかまえたるや柳生流でもっとも恐ろしいとなっている不破の関守という刀法……不破、他流にはちょっと破れないんです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫