攀じる
よじる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to clamber up
文例 · 用例
――もっともこうした山だから、草を分け、茨を払えば、大抵どの谷戸からも攀じることが出来る……その山懐を掻分けて、茸狩をして遊ぶ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
すぐに、くるりと腹を見せて、葉裏を潜ってひょいと攀じると、また一羽が、おなじように塀の上からトンと下りる。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
前後に次第に高くなって、白い梟、化梟、蔦葛が鳥の毛に見えます、その石段を攀じるのは、まるで幻影の女体が捧げて、頂の松、電信柱へ、竜燈が上るんでございました。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
明軍死する者多いが、さすがに屈せず屍を踏んで城壁を攀じる。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
――一度この鐘楼に上ったのであったが、攀じるに急だし、汗には且つなる、地内はいずれ仏神の垂跡に面して身がしまる。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
歩くにも、攀じるにも、もっとも困難らしいのは、藤吉郎であった。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
その嶮しい道を攀じるとすれば、優に半日はかかってしまう。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
所々に、結びコブシが作られていて、攀じるに都合よくできている。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫