喜
き
名詞
標準
文例 · 用例
喜節見訪竹の里人下総のたかし来たれりこれの子は蜂屋大柿吾にくれし子下ふさのたかしはよき子これの子は虫喰栗をあれにくれし子春ことにたらの木の芽をおくりくる結城のたかし吾は忘れず 多くの場合に人に畏敬せられた先生にして、こんなことの有ったのは世人も少しく意外に感ずるのであろう。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
予は一切の私心的希望を捨てて、老母の生先十数年の奉養を尽さんが為に、凡人となり愚人となるに甘ぜんと心を定めた時に不思議と歓喜愉快の念が内心に湧いたのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
或は喜び或は悲み日毎に心を労している いくらか文章に勢が見えて元気なことなどの出た日には。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
驚くまいとしたり、泣くまいとしたり、喜ぶまいとしたり、さう勉めて見た処でそれはさううまく行くものではあるまい、さういふのは極めて不自然であるのだ。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
「もう三つ寝ると正月だよ、正月が来ると坊やは五つになるのよ、えいこったろう……木っぱのような餅たべて……油のような酒飲んで……」 姉は自分を喜ばせようとするような調子にそれを唄って、少しかがみ腰に笑顔で自分の顔を見るのであった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
正月の十六日に朝早くお松が年頭に来た時に、自分の喜んだ様子ったら無かったそうである。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
「ねえやのとこへ泊れる」 自分がそういうと「さア極った」と云ってお松は喜んだ。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
これは『延喜式』に載っておりますが、その仮名を調べてみると、かの特別の仮名の遣いわけが相当正しいのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫