まする
まする
補助動詞頻度ランク #23081 · 青空 0 例
標準
used to indicate respect for the listener (or reader)
文例 · 用例
ああ、いまするどく鋭刃を合せ、手はしろがねとなり、われの額きずつき、劍術は青らみつひにらじうむとなる。
— 萩原朔太郎 『決鬪』 青空文庫
残夢再びさむれば、もう神戸が見えますると隣りの女に告ぐるボーイの声。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
金は何として越す、三|之助を貰ひにやろかとあれば、ほんに夫れで御座んす、常日さへあるに大晦日といふては私の身に隙はあるまじ、道の遠きに可憐さうなれど三ちやんを頼みます、晝前のうちに必らず必らず支度はして置まするとて、首尾よく受合ひてお峰は歸りぬ。
— 一葉女史 『大つごもり』 青空文庫
おまへの抱かれて居るは誰何、知れるかえと母親の問へば、言下に兄樣で御座りましやうと言ふ、左樣わかればもう仔細は無し、今話して下された事覺えてかと言へば、知つて居まする、花は盛りにと又あらぬ事を言ひ出せば、一同顏を見合せて情なき思ひなり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
金は何として越す、三之助を貰ひにやろかとあれば、ほんにそれで御座んす、常日さへあるに大晦日といふては私の身に隙はあるまじ、道の遠きに可憐さうなれど三ちやんを頼みます、昼前のうちに必らず必らず支度はして置まするとて、首尾よく受合ひてお峯は帰りぬ。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
お前の抱かれてゐるは誰君、知れるかへと母親の問へば、言下に兄様で御座りませうと言ふ、さうわかればもう子細はなし、今話して下された事覚えてかと言へば、知つてゐまする、花は盛りにと又あらぬ事を言ひ出せば、一同かほを見合せて情なき思ひなり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
今日癒りまする、癒つて兄様のお袴を仕立て上げまする、お召も縫ふて上げまする。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
それは辱し早く癒つて縫ふてくれと言へば、さうしましたらば植村様を呼んで下さるか、植村様に逢はして下さるか、むむ逢はして遣る、呼んでも来る、はやく癒つて御両親に安心させてくれ、宜いかと言へば、ああ明日は癒りますると憚りもなく言ひけり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫