於弁
於弁
名詞
標準
文例 · 用例
「於弁」 かれは、父からそう呼び慣わされていた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
吐きたい意見は、遠慮なく吐け」「はい……では」 と、於弁はすこし膝をすすめて、「愚見を申しあげてみます」「うム」 と、父は、十七歳のわが子が、こんな時何をいうかと、十七年の育成の結実をいま見るように、じっと見まもった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
……故に、越後の上杉景勝どのに援軍を頼むというお考えは、無上の策です、ほかに策はありません」「だが、於弁。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
当家より、援軍を求めるとしても、さまで、不面目な屈辱をもってしないでも――上杉家自体のために、応じて来ましょう」「於弁!
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
いかさま、われらは田舎武士、井蛙のような眼孔をもって、周囲を見てばかりおるために、於弁の申すような大局に気づかなかった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
修理之助は、客臣として身をよせている浪人だが、その父は、甲州の名将として有名な板垣信形であり、日頃、於弁ともよく気心が合っていた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「ゆめ、徳川家の者に、気どられるなよ」 父や一族は、於弁に細心の注意を与えた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
御高恩はわすれません」 於弁は急いで信州へ帰った。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫