食い初め
くいぞめ
名詞
標準
okuizome
文例 · 用例
桂はうまそうに食い初めたが、僕は何となく汚らしい気がして食う気にならなかったのをむりに食い初めていると、思わず涙が逆上げてきた。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
……」 磯は黙って煙草をふかしていたが、煙管をポンと強く打いて、膳を引寄せ手盛で飯を食い初めた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
その中湯が沸騰て来たから例の通り氷のように冷た飯へ白湯を注けて沢庵をバリバリ、待ち兼た風に食い初めた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
雛はたちまちに粟粒を食い初めた。
— 豊島与志雄 『「沈黙」の話』 青空文庫
兄はだいぶ辛棒して僕の相手をしてたらしかったが、三四本目の銚子から、先に飯を食い初めた。
— 豊島与志雄 『不肖の兄』 青空文庫
久野が入って行くとその六つの黒い顔が一様にこっちへ向いて、「いやあ」と言ったなり飯を食い初めた。
— 久米正雄 『競漕』 青空文庫
家じゅうのものがよみ、特に咲枝は太郎の生後百日目の食い初めのお祝い日であったのでうれしかったらしく、夕方、ハガキであなたへのお礼を書いて居りました。
— 一九三五年(昭和十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
男はむさぼるように食い初めた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫