薮
やぶ
名詞
標準
文例 · 用例
そして私は呆気てしまふ、バカになつてしまふ――薮かげの、小川か銀か小波か?
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
薮かげの小川か銀か小波か?
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
)晃 煩く薮蚊が押寄せた。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
医師のお父さんが、診察をしたばかりで、薮だからどうにも出来ない。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
…… はてな、そういえば、朝また、ようをたした時は、ここへ白い手が、と思う真中のは、壁が抜けて、不状に壊れて、向うが薮畳みになっていたのを思出す。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
病気を癒すことにかけては薮医者でも、上官の云ったことは最善を尽くして実行する、上には逆わない、そういう者の方が昇級は早い。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
さやさやした風が横手の竹薮を吹いて、広前の砂の上に落ちた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
五右衛門の奴め、わが術中に陥ったとは、笑止笑止と、佐助は得意満面の、いやみな声を出して、「やよ、五右衛門、その水遁の術、薮をつついて、蛇を出したぞ。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫