鴛鴦
おし
名詞頻度ランク #13748 · 青空 149 例
標準
mandarin duck
文例 · 用例
渝らぬ契りの誰れなれや千年の松風颯々として血汐は殘らぬ草葉の緑と枯れわたる霜の色かなしく照らし出だす月一片何の恨みや吊ふらん此處鴛鴦の塚の上に。
— 樋口一葉 『別れ霜』 青空文庫
五|彩の漣は鴛鴦を浮べ、沖の巌は羽音とゝもに鵜を放ち、千|仭の断崖の帳は、藍瓶の淵に染まつて、黒き蠑※の其の丈大蛇の如きを沈めて暗い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
鴛鴦四十七 稲葉家のお孝は冷くなった、有合わせの猪口を呼吸つぎに呷、と一口。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 とすらりと開ける、と翠の草に花の影を敷いて、霞に鴛鴦の翼が漾う。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
その枝ながら、袖を敷いた、花の霞を裳に包んで、夢の色濃き萌黄の水に、鴛鴦の翼に肩を浮かせて、向うむきに潰島田。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
あゝ、あの、手遊びの青首の鴨だ、と見ると、續いて、追ひ状に袖の下を拔けたのは、緋に黄色に、艶々とした鴛鴦である。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
徐大盡眞前に、ぞろ/\と入ると、目も眩むやうな一面の櫨の緋葉、火の燃るが如き中に、紺青の水あつて、鴛鴦がする/\と白銀を流して浮ぶ。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
水晶に紅をさした鴛鴦の姿にも擬えられよう。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
作例 · 標準
例句