気の荒い
きのあらい
表現形容詞
標準
bad-tempered
文例 · 用例
十九「泣いてばかりいますから、気の荒いお船頭が、こんな泣虫を買うほどなら、伊良子崎の海鼠を蒲団で、弥島の烏賊を遊ぶって、どの船からも投出される。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
父親が馬の年なら彼女はきっと牛で、彼は気の荒い駄々ッ児なかわりに人情っぽい人のよさがあり、彼女は何かと人の世話を焼きたがる一面、女らしい涙|脆さはなく、多勢の子供だから一人や二人は死んでも、生きるためにはしかたがないといったふうだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
只さえ気の荒い外海育ちの上に、もういい加減酔払っていた若い連中は、これを聞くと一時に殺気立ってしまった。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
しかし、これはまた鳥右ヱ門のやうな、気の荒い男にとつては、何と、めんだうくさい仕事でせう。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
元々|人気の荒い土地で、かつて子路自身も孔子に従ってこの地で暴民に襲われたことがある。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
こういうとマリヤンが如何にも気の荒い女のようだが、――事実また、どう考えても気の弱い方ではないが――これには、彼女の家柄から来る・島民としての地位の高さも、考えねばならぬのだ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
ところがその居酒屋の親爺なる人物が又、人気の荒い大浜界隈でも名打ての因業おやじでナカナカそんな甘手の元手喰式慣用手段に乗るおやじでない。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
もともとロイロット家の者は気の荒い血筋を引いているのですが、父の場合は、その血筋の上に熱帯での長い生活が重なって、いっそうひどいのでございました。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
作例 · 標準
「あの馬は少し気が荒いから、不用意に後ろに立たないように気をつけて。」
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普段は温厚な彼だが、ハンドルを握ると別人のように気が荒くなるのが玉に瑕だ。
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近所の気の荒い野良犬に吠え立てられ、子供たちは慌てて逃げ出した。
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