身後
しんご
名詞
標準
文例 · 用例
もし前者だとすると堺氏はいかにも労働者の立場に立っているのであり、後者だとすると堺氏といえども労働者の立場に立っているとは僕には思われない(僕に思われないばかりでなく、堺氏自身後者にあるものではないと僕に言明した)。
— 有島武郎 『片信』 青空文庫
中に「平生不喜苟著述、二巻随筆身後伝」の語がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そして山陽は能く初志を遂げ、文名身後に伝はり、天下其名を識らざるなきに至つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
七月七日に柏軒は京都の旅宿に病み臥し、自ら起たざることを揣つて身後の事を書き遺した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
彼は半生の間、ただ一心にそのことばかりを考えていたので、身後の計をさえしていなかった。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
別有身後慰 別に身後を慰むる有り。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
恋人は現身後生|善悪も分たず知らず君をこそ頼め ひたすら思ふ一人にすがりついてひとり今生のみならず来世までも頼んで悔いざる一向な心を歌つたもの。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
と、あらかじめの計画だったらしい、「やれ」と大音に叫ぶと共に、覚兵衛は烈しい体あたりをくれ、くれると同時に引く水のように、サーッと自身後へ引き、すぐに飜然と横へ飛んだ。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫