声音
こわね
名詞
標準
tone of voice (e.g. in a sweet tone)
文例 · 用例
福慈神よ」 それは始めから哀訴の声音だった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ぼんの窪のちぢりっ毛や、の太い率直な声音、――これ等も打撃だ。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
わたしの方も声音から、動作一般自然であった。
— 宮沢賢治 『疑獄元兇』 青空文庫
ザ行の仮名にあたる諸音の子音は、サ行にあたる諸音と同じ子音の有声音であろうが、当時の発音は、その清音と同様に未だ決定し難い。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
ずっと古くは最初にd音を帯びていたかとおもわれるが、奈良朝にはあるいはshの有声音j(音声記号では〔※〕)であったかも知れない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(七) 支那における漢字の正しい発音としてはmnngのような鼻音やptkで終るものいわゆる入声音があった。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(九) パピプペポの音は、奈良朝においては多分正常な音韻としては存在しなかったであろう、しかるに、漢語においては、入声音またはンにつづくハ行音はパピプペポの音であったものと思われる(「一遍」「匹夫」「法被」「近辺」など)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(十) 「ち」「ぢ」「つ」「づ」の音は奈良朝においてはtidituduであったが、室町末においてはchi(〔ti〕)tsudzuになった(すなわち「ち」「つ」は現今の音と同音、「ぢ」「づ」は正しく今のチツの濁音、すなわち有声音にあたる)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は甘えるような声音で、おねだりをしてきた。
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怒りを押し殺したような低い声音が、静かな部屋に響き渡った。
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受話器の向こうから聞こえる母の声音は、いつもより少し疲れているようだった。
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